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土山ろまん第15号

生きて活かそう旧地平邸 土山町活性化のシンボルに (表紙)


JRバス近江土山駅から南へ約百米行ったところに、今は住む人の無い屋敷があります。屋根が少しくずれ、白壁もはげてちょっと荒れた感じですが、その敷地の広さや棟の多さからみて、相当のお家だったかと偲ばれます。


ここには先年まで地平かつさんというおばあさんが住んでおられましたが、その方が亡くなられたのをきっかけに、現当主の地平寛治さん(栗東町在住、トヨタカローラ滋賀社長)より、土地建物を一括して土山町に寄付して頂きました。


このお家から近所に嫁がれた松山照さんに伺ったところでは、昔は庄屋を務める家柄で、その後一時は質屋を商っていたこともあり、また大正時代には、その当時名誉職であった町長に地平春吉氏を出し、名家であったようです。


その家が空いています。


もちろん町役場も何らかの計画を持っているはずですし、他にも計画を進言しているところもあります。が、しかし、これは相当考えて使わないともったいないのです。


旧北土山村の真ん中にある大きな屋敷。観光に使えるかも知れないし、お店に出来るかも知れない。宿泊も出来るし、研修にも使えるし、芸術家の巣になったり、パブにだって出来る。いっそ、イチロー記念館にしてしまおうか、etc、etc。


各地にいろんな成功例がたくさんありますが、そのよいところを取ってきて、土山にしかないものに利用して欲しいのです。そのためには若い人を始めとした多くの人のアイデアを取り入れ、議論百出のなかで「さすがあー」とまで言われるようなものが出来たら、田舎っぽい土山も少しは見直されるかも知れません。


死蔵してしまってはもったいない、生きて活かしてほしいものです。


旧地平邸 地平家のことを語る松山照さん

土山の松 品川へ行く (3面)


東海道の中で土山宿と品川宿はシンポジウム以来の宿縁ですが、このほど街道松が土山から品川に贈られ、本陣跡にある聖跡公園に植えられました。この松は布引で酪農を経営されている中村一ニさんが、丹精込めて育てられたもので、写真でもわかるように立派な枝振りのものです。


品川宿は商店街の活性化の柱に東海道を据え、色々な事業を展開されています。例えば、街道風情の漂う「お休み処」を設置したり、町歩きマップを作ったり、町作り新聞を発行したりと非常に活発で、しかも、それらの事業が、すべて民間の力で行われているところが素晴しいところです。


東京へ出張される機会があれば、一度、品川へも足を伸ばしてみてはいかがでしょう


街道松の前で中村一ニさん夫妻と

今昔物語集より 於鈴鹿山、蜂、螫盗人語 (3面)
(すずかのやまにして はち ぬすびとをさしころすこと)


今は昔、伊勢の水銀(みずがね)を京へ運ぶ商人がいた。この商人は他にも、絹、布、糸、綿、米などを商ってたいそうな富を築いていたが、どういう訳か、盗賊に襲われたことがなかった。しかし一度だけ、鈴鹿峠で襲われたことがあったらしい。


その頃、鈴鹿峠には八十人余りの盗賊が住み着いており、公儀でさえこれを退治することが出来なかった。そこへこの商人が馬百匹余りに荷駄を負わせて通りかかると、挟み撃ちにして馬や荷を奪い、女衆の着物をはぎ取り、やがて谷間のねぐらに帰って、奪った品々の山分けを始めた。


商人はといえば、高い山のうえに逃げたが、何もかもすっかり取られてしまったのに、余りたいしたこととも思っていない様子で、空を見上げては「どこだ、どこだ、遅い、遅い」と云いながら立っている。半時ばかりすると、大きな蜂が一匹近くにやってきて、そのうち空に細長い赤い雲が現れた。赤い雲は盗賊たちのいる谷間へ入っていったが、赤い雲と見えたのは、実は蜂の大群で、いっせいに盗賊たちに襲いかかった。一人に二、三石の蜂が付いたからたまらない、少しくらいは打ち殺しても、やがて盗賊たちは皆、刺し殺されてしまった。そこへ商人が下りてきて、荷を取り返したばかりか、盗賊たちが今までに盗んできたものもいっしょに取って、京に持ち帰ったから、今まで以上に富み栄えた。


この商人は京の家で酒を造っていたが、その酒はもっぱら蜂に飲ませて、蜂を守り神として祭っていたのだった。八十人の盗賊たちはそのことを知らないがためにこの商人を襲ったが、他の盗賊はそのことを知っていたので、この水銀商人はいままで襲われなかったのである。


さて、蜂のようなものでも恩ということは知っているのだから、まして人ならば、他人に恩を受けたなれば、それに酬いるべきであろう。


これはいつのころのことかは分からないが、このように語り伝えられているのである。

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土山の町並みを愛する会

Author:土山の町並みを愛する会

東海道の宿場として栄えてきた土山の歴史と文化がなくなっていく現状をなんとかくいとめられないかと東海道五十三次シンポジウムや村おこしの参加者らが、発起人となり設立しました。土山らしい町並みの創造に向け広報、研修等に取り組んでいます。

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